◆休職期間の過ごし方◆10月 肌で感じるシャカイからのアウェイ感、反動で飛び出したニッポン。編
うつむいみっしーです。
先輩の会社への転職話も消え、
その反動あってか10月前半はただただ「ぼう」っと過ごしていた。
これからどーすっかなー。
ぼんやり考えながら。
でもちゃんと気力が戻ってきてることが分かった。
9月は会社に足を踏み入れるだけで大泣きした産業医面談も、
10月は涙一粒流すことなくすんなり終了。
ちゃんと戻ってきてるね、よし、よし。
しかししかし。
休職中の毎日は言うならば白地図。または白紙の塗り絵。
自分から何かしないとすぐ、まっしろなまま1日が過ぎ去る。
いくら周りに、「休むのがしごとなのよ~」と諭してもらっても、
休職中とはいえ罪悪感はしっかり感じる性格なのである。
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街に出てみる。
せめて隣駅までいって、カフェにでも入ろう。
隣駅には実家があるからよくいくのだが、
とにかくこの街には会社がいっぱいある。
会社がいっぱいあるから、働いている人がたくさんいる。
スニーカーでてくてく歩くわたしと
スマホを片耳に、何かの納期について話しながら
早足で歩き去るひとびと
実家があるから私の方がこの街に馴染んでいるはずなのに
私の方がよそ者になってしまった気がした。
今わたしは、この街のマイノリティ。
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さて、カフェで一服。
見わたせば
うたたねするサラリーマン、
Mac開いて打ち合わせするキレイな女性ふたり、
ひたすら書類と向き合っているおじさん
あの、突然すみません。
ちょっとお伺いしたいことがあるんですが。
私、今、休職中で自分の仕事を見直しているところで、
皆さんがどんなお仕事してるのか知りたくて…。
ご職業は何ですか?
なんつって。
話しかけなんかしないけど。
いっそ話しかけてみたらどんな回答が返ってくるんだろうか。
彼らがそれぞれの仕事を楽しんでいるといいなあ
そしてそんな仕事が私の前にも訪れるといいなあ
ボーーっとそんなことしか考えられなかった
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自分の街へ戻るとそれはそれでいつもと景色が違うのだ。
商店街で働くおじちゃんおばちゃんの姿が目に染みる。
学校帰りの子供も。
その子供をうしろに乗せて
たくましく自転車をこぐお母さんも。
みーんなとも、私はいま違う。
だって、みんなは今、なにかの役割があるじゃない。
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家に帰る。
旦那さんは仕事が遅いから、
ボソボソっと自分の食事を済ます。
独りの食事はもう十分すぎる。というかもうたくさん。
休職期間を経てよくわかったよ、わたしは寂しがりだよ。
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そんなふうに、うじうじ過ごしていたのが10月前半。
ふと、思った(というか旦那さんにアドバイスされた)
ひとりで、旅にでよう。(旅にでもいっておいでとアドバイスされた)
思い切って海外なんかいっちゃおう。
星がみたい。星が。
今度はうじうじしていた反動で
そんな大それた考えが頭から離れなくなった。
思い立ったら即行動派。
数日後には手元に届いていました。
オーストラリアはシドニー、そしてエアーズロック行きのチケット。
(休職中なのでそんな派手なことしたなんて言いずらいですし
旅行なんてしていいのかちょっと不明ですが。)
とにかく一人で旅立ち、
軍手一つでエアーズロック頂上まで行き、
登頂でビュンビュンふく強風にあおられたらなんかスッキリした。(笑)
わたし、27歳で、既婚で、
休職して、旦那おいてエアーズロック来て、
スッキリした~なんて言ってる。
でも、でも、ありがとう。帰国したらシャンとします。
夜、星がきれいに見える場所に行ってみた。
そう、星がみたくて旅にでたのだ。
見えた!無数の星。
夜空に向かって「ありがとー!!」って言いながら投げキッスしたら
流れ星がピュンッと頭上をとおりすぎた。
10月おしまい。